症例1:左膝痛

Yさん 女性 78歳


初診 H26 3月31日

随伴症状 腰 左下肢のだるさ

3月の頭ごろから膝が痛みだし、腫れてきた。

B整形外科にてX線検査の結果、変形性膝関節症といわれ、水を抜くがすぐにたまる。あまり変化が見られないとのことで当院受診。

数日前にも水を抜いてきたが(20cc)、かなり腫れている。熱感もある。

屈曲90度で違和感、痛みが出る。

 
処置は患部の膝はアイシングを行ない、足首の辺りや太もも、腰殿部に鍼、太ももの外側にお灸を行なう。
治療後は非常に足が軽いと言って帰られた。
5日続けて治療を行なう。だいぶ腫れがひいて、屈曲30度ほど曲げられるようになる。
1日おき、2日おき、3日おきと治療の間隔を調整しながら1カ月経過。熱感はほぼなし。
2週に1回で整形外科も受診しており、水を抜く(9cc~12cc)。
2ヶ月目は週に2回のペースで治療継続。休んでいたグランドゴルフを再開する。
3~4か月目は週に1回のペースで治療継続。畑仕事も行なう。
5か月目以降は10日に1回のペースで治療継続。病院に行けば水を抜き、9ccほど出るが、屈曲制限なし、普段はそれほど気にならない。
完全にすっきりではないものの、日常生活に支障なく、グランドゴルフも畑仕事も出来るようになり数カ月経過、12月末で治療終了。
 
考察
初診時は足を引きずって来院し、とてもおつらそうでしたが、1回目から鍼の効果が出て、かなり楽になり、信頼してもらえた事がよかったです。少し良くなれば来なくなる方が多い中、真面目に根気よく、こちらの指示を守って通院されたことで、グランドゴルフや畑仕事をしても平気なほど快復されたと思います。



 


症例2:右膝痛

Oさん 男性 16歳


初診H26 11月19日

9月ごろより違和感があり、昨日とても痛く練習できなかった。高校駅伝部。

お皿の上下と屈曲時に内側に痛み。

腰も右側屈と右回旋で右側に痛み。

圧痛はあるものの、各種テストでは痛みの検出はできず、おそらく太ももの張りと腰の疲れだろうと、築賓穴、四頭筋に刺鍼。圧痛消失。
立位で屈曲してもらうとまだ痛みが残っていたので仙腸関節AKAをかける。
膝屈曲痛なし、腰部右側屈と右回旋での痛み消失。治癒。
 
考察
AKAがばっちりはまり、あまりにあっけなく痛みが取れて私も驚いた症例ですが、これなら走れそうと本人も喜んでいた。駅伝部で頑張っているので、痛みやケガは絶えないと思うが選手に選ばれて活躍してほしい。